2015・WINTER

 この季節に欠かせない野菜、ねぎ。各地で多くの種類が栽培されていますが、大きく分けると関東で主流の根深ねぎ(白ねぎ)と、関西以西で主流の葉ねぎ(青ねぎ)に分けられます。気候や土壌の違いにより、このように分かれているようです。

 尾張地方では一般的に「長ねぎ」と呼ばれるものが主流です。その代表的な品種が「越津ねぎ」。根深ねぎと葉ねぎの中間的な性質を持ち、根深ねぎよりもやや細めで青い部分が多く、葉ねぎよりもやや肉厚です。葉と根深部ともに柔らかく、両方を食べられます。

愛知県津島市越津町が発祥の地で、徳川三代将軍家光の時代(1623~1650)から栽培が始まったとされています。当時は徳川幕府への献上品として扱われていたとのこと。現在では「あいちの伝統野菜」にも選定されており、尾張地方で広く栽培され、とても馴染み深い野菜となっています。

最近では日本各地の有名なねぎも流通していますが、この地方でねぎと言えば、やはり「越津ねぎ」ではないでしょうか。寒い夜には越津ねぎで鍋などいかがでしょう。もちろんもやしもお忘れなく!
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