料理レシピ

2011・SUMMER

夏の食卓シーンを楽しむ「手軽さを味わう」

ジャガイモは今はまだ芽

 

ブルーべりは花盛り

 

ソラマメの収穫はそろそろです

 

大地や海の恵みを受けて、私たちは日々の暮らしを送っています。その自然の猛威の前では、ただ祈るしかないことを知った方も多いのではないでしょうか。
 でも、そんな中でも『食べる』ことは、止めるわけにはいかず、どんなに悲しくても辛くても、お腹は空くことを感じられたことでしょう。大きな悲しみを乗り越えていく中で、食の大切さや食材の安全性について、たくさんの方々が考え始めたのではないでしょうか。
 そんな今年の夏は、良い意味での『手軽さ』を楽しんでみてはいかがでしょう。
 旬の食材はもとより、身近にきっとある食材、自分で調理することが簡単な食材、味付けをいろいろ楽しめる食材などで飾る食卓シーンのご提案です。
 夏の定番と言えばナス。
種類でいろいろな食べ方があります。小ぶりの実のキンチャクナスならお漬物、長い実のものは焼き茄子、ベイナスは油でソテーなど、用途によって選ぶのも楽しいですね。東洋医学では体温を下げる効果があるとされていますから、暑い夏にはぴったり。また皮の色素ナスニンは、抗酸化作用があるアントシアニンの一種で、あのブルーベリーのように眼の疲労に効果が期待できそうです。そして、ナスは油との相性が抜群。酸化しにくいオリーブ油などを使えばコレステロールなども抑えられます。もともとローカロリーですから、満足感のある健康レシピになるでしょう。
 ワカメは、使うたびに水で戻す乾燥ものなら、皆さんのキッチンに一年中あるものの1つでしょう。 暑い夏こそ、タップリとりたいミネラルが、手軽にとれる優れもので、大いに使いたいところ。 『乾燥』に注目して、水分の多い食材と調理中にあわせる調理法で、味わいまでアップさせることもできそうです。千切りの野菜や、少し味付けを濃くした煮物などをお弁当のおかずにするとき、乾燥ワカメや糸寒天を添えたり和えたりすれば、水分を吸って痛みを和らげます。
 手軽は手抜きとは違います。特別な材料でなくても、高いお肉がなくても、体に優しい食卓を囲むことができるアイディアです。簡単なお料理なら作り手の方も、一緒にゆっくりお箸がもてます。そんな時間を作り出すフードライフをこの夏は、楽しんでみてはいかがでしょう。

 

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