北海道・苫前の特別栽培大豆が支える「国産小大豆もやし」 その1
2025年05月06日 お知らせ
みなさん、大豆もやしと聞くとどんなイメージを思い浮かべますか?
大豆は豆腐や納豆、味噌など、日本の食文化に欠かせない食材ですが、もやしの原料にもなるんです!
今回は、北海道・苫前(とままえ)産の大豆を種子としたもやしへの想いをご紹介します。
特別栽培大豆とは?

北海道のJAるもい苫前支所では、農薬や化学肥料の使用を極力抑えた“特別栽培”にこだわり、安全で高品質な大豆を生産しています。
特別栽培とは、地域の一般的な農法と比較して、農薬の使用回数と化学肥料(窒素成分量)を50%以上削減して育てる方法です。つまり、環境にも人にも優しい農業を実践しているということですね。

国産小大豆もやしが誕生するまで

「日本で育てた豆でもやしを作れないか?」
10年ほど前、そんな声が消費者から上がりました。
日本国内で流通しているもやしの90%近くが、緑豆を種子として栽培した緑豆もやしで、その全量を輸入種子に頼っています。日本国内で緑豆を栽培する農家はほとんどなく、もやしの原料種子として使用できるものが見つかりませんでした。
そんな中で出会ったのが、北海道産大豆の「ユキシズカ」。もともとは納豆用の小粒大豆でしたが、
◆発芽率が高い
◆粒の大きさが適している
◆成長力が強い
といった、もやしに必要な条件を満たしていました。
とはいえ、もやしの種子として安定的に使用するには課題も多く、特に「豆の変色や割れ」が品質低下の原因になるため、生産者と何度も打ち合わせを重ね、収穫・選別・保管方法を改良しながら試行錯誤を繰り返しました。

次回「国産小大豆もやし」の魅力についてお伝えします