もやしラボ

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もやしやさんが考える【もやしの保存について】その1

2025年06月02日 お知らせ

冷凍保存をやってみた

「もやしって冷凍したらどうなるの?」
インターネットでは『冷凍できる』という記事を見かけますが、実際に冷凍したらどうなるのか、もやしラボでも実験してみました。

フリーザーバッグに入れて冷凍したもの、冷凍して自然解凍したもの、生のもやしの3種類を準備。
冷凍庫は、家庭にあるものと同じ形状の、冷蔵庫についている冷凍庫を使用しました。

冷凍もやし

生のもやし

いざ、調理開始です!

①「A:冷凍して凍ったままのもやし」「B:自然解凍したもの」「C:生のもやし」の3種類を、それぞれ50gずつ準備します。

A. 凍ったままの冷凍もやし

B. 凍らせて自然解凍したもの

C. 生のもやし

②鍋にお湯を沸かし、ABCのもやしをそれぞれザルに入れて、再沸騰してから約1分茹でます。


茹でたもやしの見た目を比較してみました

凍らせたもやしは、どちらも水分が抜けてぶよぶよした見た目です。箸でつまみあげるとふにゃっと垂れ下がってしまいます。
生からゆでたもやしは、垂れ下がらずシャキッとまっすぐしていて、見た目も美しいです。

A. 凍ったままの冷凍もやし

 

 

B. 凍らせて自然解凍したもの

 

 

C. 生のもやし

 

 

茹でた後の重さを量ると、ABがそれぞれ34.7gに対しCは38.1gと、水分が抜けた分冷凍したもやしの方が軽くなっていることがわかります。


茹でたもやしをそれぞれ食べ比べてみました

凍らせたもやしは、噛むと「もきゅっ」という感覚は少しあるものの、もやし本来のシャキシャキがなくなっています。
生からゆでたもやしは、シャキシャキしていて、食べ応えがあります。



フライパンに油をひき、炒めて軽く味付けして食べ比べてみました

A. 凍ったままの冷凍もやし

凍ったまま炒めたもやしは、フライパンに入れたときにはまっすぐだったものの、炒め始めるとすぐに水分が出て、ふにゃっとして柔らかくなってしまいました。

B. 凍らせて自然解凍したもの

自然解凍したもやしは水分が出てしまっており、フライパンに入れる前からベチャっとしていて色も茶色になっています。水分を飛ばすため炒めるのに時間がかかり、Aよりさらに柔らかくなりました。

C. 生のもやし

生から炒めたもやしはシャキッとしたまま仕上がり、もやし自体もまっすぐでツヤツヤしています。


味は、冷凍したものはABどちらももやしの風味が損なわれてコシがなく、シャキシャキした食感もありません。
生から炒めたもやしはシャキシャキとした食感がとても良く、美味しかったです。


まとめ

冷凍すると水分が抜けて、茹でても炒めても、食感や見た目が悪くなってしまいます。
そのため、ラーメンや野菜炒めには、生から調理したシャキシャキしたもやしを絶対に使ってほしいです!
冷凍もやしは柔らかくコシがなくなるので、介護食などには良いかもしれませんね。

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