2011・WINTER

冬に緑?と言われそうですね。でも。よくよく見てみると、緑の濃い野菜が、冬にはたくさん出回ります。葉野菜は虫が付きやすいのですが、寒くなるとそれが減ってくるからかなぁと、感じたりもします。
例えば『シュンギク・春菊』
鍋料理が恋しくなる今からが旬です。地中海沿岸が原産地で、中国や東南アジア、日本では食用の野菜として改良されました。名前は春に花が咲くからだとか。とても栄養価の豊富で、とくにカロチンは、同じ量のカボチャの4倍とも言われます。アンチエイジングの効果も大きく、抗発がん作用や免疫賦活作用のほか、成人病予防や老化予防など、様々な作用を持っています。そして『葉酸』が含まれていることもポイントです。 葉酸は、女性、特に妊婦さんには欠かせない栄養。細胞増殖の盛んな胎児の成長を助ける大事なものです。妊婦さんが、葉酸を十分に摂ることで、赤ちゃんの先天異常のリスクを減らすという研究結果も報告されているそうです。他にも、ビタミン、カルシウム、葉緑素を豊富に含んでいて『食べる風邪薬』とも呼ばれています。あの独特の香りが苦手は、熱湯でさっとゆでると、ある程度軽減できます。最近は苦味の少ない、スティックシュンギクという種類も出回っています。
ひときわ緑が鮮やかな『コマツナ・小松菜』も、忘れられない緑です。
カルシウムを非常に多く含んでいて、ホウレンソウの3倍以上。ビタミンA、ビタミンB2、ビタミンC、鉄、食物繊維も多く、クセがなく食べやすい野菜です。なんと言ってもシュンギク同様に豊富なビタミンで風邪の予防ができ、カルシウムでは、骨粗しょう症の予防に。鉄が多いので女性には貧血予防に特にオススメです。
他にも、ブロッコリーや、ネギ、ホウレンソウと、緑の濃い野菜がたくさん並ぶこの季節です。
主に火を通して調理するものばかりですが、普通に「ゆでる」より、電子レンジを使ってはいかがでしょうか。水にひたさず短時間で加熱することで、ビタミンなどの流出を防ぐことができます。耐熱皿に並べラップをかぶせたり、最近は電子レンジ専用のゆで器も出ています。油で揚げたりするのも、ビタミンを失いにくいですよ。
せっかくの「緑」を目にも体にも充分頂き、寒さに負けずにお過ごしくださいね。

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