2014・AUTUMN

 お米の語源には諸説あるようです。古くから祭礼や神事などでも用いられ、神聖な力が「籠め」られていることから発したという説や、「小」さい「実」でコミ、から転化した説などが有力とか。

 「米」という漢字の由来は、何となく分かりますね。稲穂が実っている様子を表しているそうです。また、分解すると「八」「十」「八」となり、収穫までの手間の多さを表しているとも言われているようです。

 起源は、インドからアジアの南東地域にかけての地域で、もともとは数多くの雑草と一緒に自生していたようです。その中から稲作が生まれ、日本には縄文時代に伝わり、弥生時代には米作りが農耕文化の基礎となりました。

 日本での生産量は、1位が新潟県、2位北海道、3位秋田県となっています。起源は暑い地域でも、現在では品種改良などにより、冷涼な地域での生産が多いですね。壮大な時間をかけ、私たちが日頃食べている美味しいお米になったということです。

 さて、お米は野菜かどうか。日本では「穀物」なのですが、海外では野菜に分類している国もあるようです。いずれにしても日本人にとっての主食であり、一番馴染みのある食べ物には違いありません。毎日食べても飽きないお米。消費量は減少していますが、もっと見直されてもいいですね。
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